ページの先頭です

湯治モニター検証について

「美肌の湯」の証拠はどこに?

古湯温泉は古来より〝美人の湯〟〝美肌の湯〟との評判を受けてきましたが、その理由はどこにあるのでしょうか?
古湯温泉を利用するお客様から語られてきた「古湯温泉は病気に効く」「肌がすべすべになる」という言葉を科学的に証明しようと 2018 年、最新の分析技術を使った古湯温泉の科学的・医学的調査を行いました。

(松田忠徳/グローバル温泉医学研究所所長・医学博士による)

2018 年、利用客の皮膚感覚をはかる湯質調査を実施!

温泉宿に掲げてある「温泉分析書」は湯に含まれる含有物質をはかったもの。古湯温泉のような単純温泉は、「成分が薄い」という結果が出がちでした。松田博士は、より温泉浴をした人たちの皮膚感覚に近いところを測定するため、「4泊5日の湯治モニター(A)」と「3か月通い湯モニター(B)」(日帰り・週1回ペース)の2タイプのモニタリングを実施(A:温泉旅館「鶴霊泉」にて、男性 6名、女性 10 名の計 16 名。平均年齢57・1歳。公募により関東、中国、四国、佐賀県内から参加者を選ぶ。倍率11.5倍。B:温泉旅館「英龍温泉」にて。男性9名、女性 15 名の計 24 名。平均年齢47・1歳。公募により佐賀県内、福岡、長崎から参加者を選ぶ。倍率4・4倍)。
その結果をまとめますと、

1古湯温泉で血圧が下がった

温泉には〝リラックスさせる神経〟副交感神経を刺激して、血圧を下げる効果が言われていますが、古湯温泉の一番の特徴である「ぬる湯」が最大限にこれに寄与(最高血圧・最低血圧を測定)。

2老化・万病のもと〝活性酵素〟を除去・抑制

酸化ストレス度測定を実施したところ、4泊5日モニターでは 24%、3か月通い湯モニターでは34%の参加者の活性酵素が減少しました。活性酵素が減ることで老化のスピードを遅らせ、がんの発症率も下げることにもつながります。

3抗酸化能力を高められる

酸化は体の中で起きるサビ付き。野菜・果物・海藻の食生活と適度な運動により、これに対抗する抗酸化能が得られますが、古湯温泉を利用後は、この能力値が高まるという結果が。温泉に入ることにより、健康を回復する能力をより得られるということです(抗酸化能測定・BAP テスト)。

4どれぐらい健康度が増したかを数値化

「古湯温泉で湯治をして、具体的に健康度がどれだけ高まったか?」を数値化する<潜在的抗酸化能:BAP/d-ROMs比>は、4泊5日モニターでは温泉浴前と比べて1.3倍、3か月通い湯モニターでは平均1.4倍も上昇しています。潜在的抗酸化能は言い換えれば、湯治によって新たに得た疾病にうちかつ力。日本人は昔から、「温泉に入ると癒される」「温泉に入ると元気を回復できる」と体験として知っていますが、科学的も十分証明されることなのです。

4泊5日と短期間であっても、1.3倍という高い数値が出たことから、古湯温泉の湯質が非常に高いこと、古湯温泉には非常に効率的な療養効果があることを数値が示しています。

古湯温泉の〝美肌効果〟を検証する

実験イメージ_鶴霊泉

皮膚のエイジングに関して、シミ、しわ、たるみ、くすみなど加齢のサインとされる状態の一番の原因は、じつは加齢ではなく、紫外線だとご存じでしょうか?くすみの最大の原因は血行不良ですが、スキンケア化粧品が、医学的に効果があげられるのは、1紫外線をカットして美白を保つことと、2保湿の2点に限られていると。これに加えて、温泉は心身の健康力・免疫力を高めることで、体の内から真の美肌を作り上げるという化粧品を超える働きが可能です。

モニター調査では皮膚について1、皮膚の ph(ペーハー)、2、湯治後の皮膚の酸化還元電位(ORP)、3、末梢血管の血流速度、4、てのひら、頬の皮膚水分量を測定しました。

その結果、1については、古湯温泉は元々、アルカリ性の単純温泉ですので、4泊5日の短期モニターでは一時的にアルカリ性に傾きましたが(もちろん問題のない範囲で)、3か月通い湯を続けた場合は酸性に傾き、表皮の健康度が増しました。

2は日常生活で一番紫外線を浴びる手の甲で測定。4泊 5 日でも、3か月でもORPが顕著に低下、一時的にダメージを受けた皮膚が、健康な状態に戻ろうとする還元力が高まることが認められました。美肌にとって一番の敵は紫外線です。それに対抗する力を持ち、肌の酸化(=老化)を防ぎ、しわをも予防する。古湯温泉はアンチエイジング力の高い、しみ、しわの出来にくい温泉ということが可能でしょう。

肌に関する変化について、モニターの方達には自由回答してもらいましたが、女性モニターの方たちから温泉浴直後ではなく、モニター期間を終えてから「肌にハリが出た」、「肌がみずみずしくなった」という実感を寄せられたことは注目すべきことで、科学的数値のみならず、使う人たちがそう感じたという両方の結果が、「古湯温泉が名実ともに、美肌の名湯といえる」と松田博士はしめくくっています。

病気を未然に防ぎ、健康寿命をのばす温泉として

どんなにお金を持っていても、どんなに高い地位を得ていたとしても、人間にとって一番大事なのは「命」であることは言うまでもありません。それを支えるのが健康、日常生活を豊かに過ごすために必要なだけの体と心のよいバランス、これを保つには努力が必要になります。

ここまでご覧いただきますたように、科学的・医学的調査を通して、古湯温泉が病気を未然に防ぐ温泉として可能性を秘めていること、また、健康を回復する力を湯質に蓄えていることが検証されました。

これから「超高齢社会」を迎えるにあたり、健康長寿を目指し、寝たきりや認知症にならないためにも、自分でできる努力は積極的にする。美白・美肌も美容としての意味だけでなく、体の中の老化のバロメーターとして捉えれば、古湯温泉の持つ「還元力」「抗酸化力」は高齢化社会が進むほど、ますます評価が高まることでしょう。
どうぞ一人でも多くの方が、古湯温泉とご縁を結び、楽しみながら健康になっていただけますように!

実験イメージ_英龍温泉

ページトップへ戻る